- 車の下地処理とはどんな作業?
- 車の下地処理に必要な道具は?
- 車の下地処理は自分でもできる?
当記事ではカーコーティング前におこなう車の下地処理について解説していきます。
下地処理はコーティングの出来を左右する重要な作業です。コーティング剤の効果を十分に発揮するためには丁寧な下地処理が求められます。
そんな下地処理の手順と必要な道具をまとめましたので、自分でカーコーティングをしようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
車のコーティング前に必要な下地処理とは?
ボディに付着している汚れやシミなどを取り除き、コーティング剤がキレイに密着するようおこなう作業が車の下地処理です。
購入したてで汚れが付いていない新車の場合は下地処理なしでコーティングができますが、購入から時間が経っている車の場合は下地処理をしてからコーティングをおこないます。
- 汚れが付いたままコーティング剤を塗ると汚れごとコーティング被膜に包まれてしまう
- コーティング被膜に包まれた汚れは普通の洗車で落ちない
- 汚れが付いているとコーティング被膜にムラができて見た目も良くない
カーコーティングの目的は撥水性や防汚性を高めることですが、機能的な部分に加えて見た目のキレイさを保つといった役割もあります。
時間が経つにつれてボディにできてしまう水滴のシミや鉄粉といった汚れを残したままコーティングをすると、機能性が十分に発揮されないばかりか施工後の見た目も良くなりません。
こうした理由から、コーティング前にはしっかりとした下地処理が求められています。
車の下地処理は自分でもできる|手順ごとに必要な道具
車の下地処理をプロの業者に任せる方も少なくありませんが、手順を守り必要な道具さえ用意すれば自分でもキレイに仕上げられます。
なお、下地処理に必要な道具は以下の通りです。
- カーシャンプー
- バケツ
- 洗車用スポンジ
- マイクロファイバークロス
- 鉄粉除去剤
- イオンデポジット・水垢除去剤
- コンパウンド
- 脱脂剤
- 絵筆
- マスキングテープ
普段から自分で洗車をしている方であれば、カーシャンプーやスポンジといった基本的な道具は揃っているかと思いますが、下地処理には鉄粉除去剤や水垢除去剤といったものも必要です。
また、細部を洗浄するための絵筆、作業範囲を区切るマスキングテープなどもあると便利なので、事前に用意しておきましょう。
ここでは各作業の内容と必要な道具を分かりやすくまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
下地処理①カーシャンプーで丁寧に洗車
下地処理をする際は、まず水洗いをしてある程度の汚れを落としていきます。
車には見えにくい汚れや異物がたくさん付着していますので、いきなりスポンジで擦ると細かいキズが付いてしまいます。そうした洗車傷を防ぐためにも、事前の水洗いが重要です。
全体を水洗いしたら、次にカーシャンプーを使ってボディをキレイにしていきます。この段階で、水洗いでは取れないような固着した汚れをしっかりと落としておきましょう。
パーツ同士の隙間やエンブレムといった細かい部分を洗浄するときには絵筆や小さめのブラシを使ってみてください。ボディがキレイになったらカーシャンプーが残らないよう全体を水で洗い流します。
なお、この後に鉄粉を除去する作業に移りますが、鉄粉ごと汚れを落とせる便利なカーシャンプーもあります。
「あまり時間がない方」「初めて下地処理をする方」におすすめの商品となっていますので、ぜひこうしたカーケアグッズも試してみてください。
下地処理②鉄粉除去作業
車のボディには工場や鉄道のレール、車のブレーキングといった様々な要因から発生する鉄粉が付着しています。
特に工場地帯や交通量が多いエリアに住んでいる場合だと大量の鉄粉がボディにくっ付いているため、コーティング前にしっかりと除去しておかなければなりません。
- 通常の洗車では落とせない鉄の粉による汚れ
- ルーフやボンネットなど、触ってザラザラしているところには鉄粉汚れが付着している
- 鉄粉が付着したままコーティングをすると仕上がりにムラが出てしまう
一般的なカーシャンプーでは鉄粉を落としきれないため、下地処理では専用の「鉄粉除去剤」を使います。
鉄粉除去剤にはいくつかの種類がありますが、どのタイプでも目的や効果は同じです。
スポンジやタオルに鉄粉除去剤を取りボディに塗布した後、鉄粉が浮かび上がってきたところを優しく拭き上げていきます。なお、鉄粉除去作業が終わったら全体を再度水で流してください。
こちらはタオルに染み込ませて鉄粉を拭き落とすタイプの除去剤です。頑固な汚れをキレイに落とせますので、ぜひ使ってみてください。
下地処理③イオンデポジットや水垢の除去
車のボディには水滴によるイオンデポジットや水垢が付着していますので、そういった汚れも下地処理で落としていきます。
- ボディに付いた水滴が蒸発して白く残った跡がイオンデポジット
- イオンデポジットには水が溜まりやすく、ウォータースポットの原因となる
- 水垢と同様に専用の除去剤を使用する
あまり頻繁に洗車していない車だと白いうろこ状の汚れが付いていることが多々ありますが、その汚れがイオンデポジットです。
スポンジにイオンデポジットや水垢用の除去剤を取ったら、汚れがある部分を優しく擦っていきます。
汚れが落ちたら水で洗い流し、マイクロファイバータオルでキレイに拭き上げてください。
こちらはカーコーティング前の下地処理に使える水垢除去剤です。イオンデポジットもまとめて落とせるため、おすすめの商品となっています。
下地処理④コンパウンドで研磨作業
車の塗装面には目で見づらい細かなキズや凸凹ができています。ボディにザラつきがあるとコーティング剤が上手く密着しないため、下地処理の段階で塗装面を滑らかな状態にしなければなりません。
細かいキズや凸凹の処理には研磨成分が含まれたコンパウンドを使用します。
- 微細な粒子(研磨成分)を含んだクリーナー
- 粒子の粗さによっていくつかのタイプがある
- 塗装面の状態によってコンパウンドを使い分けるとキレイに仕上がる
スポンジにコンパウンドを取ったら、キズや凸凹ができている面を優しく擦っていきましょう。
この際、一度に広範囲を擦るとムラができやすいので、ボディを20~30cm四方に区切って作業します。(マスキングテープを使うと分かりやすい)
こちらのアイテムは細かいキズや凸凹に特殊な樹脂が入り込み目立たなくさせるリムーバーで、下地処理のコンパウンドとしても使用できます。
下地処理⑤脱脂作業
コンパウンドによる研磨作業が終わったら一度ボディを水洗いし、最後の脱脂作業をおこなっていきます。
タオルに脱脂剤を取り、ボディ全体を拭き上げてください。脱脂剤を塗布したら乾いたタオルで再度ボディを拭き、下地処理が完了となります。
車の下地処理を自分でするときの注意点
車の下地処理を自分でするときには以下の注意点に気を付けましょう。
- 肌が弱い方はゴム手袋を着用する
- 必要に応じて作業範囲をマスキングテープで区切る
- 希釈が必要な洗剤は説明書通りに使用する
下地処理には様々な洗剤を使用しますので、肌が弱い方だと手が荒れてしまうかもしれません。そのため、手荒れが気になる場合は最初からゴム手袋を着用しておきましょう。
また、下地処理は部分的におこなった方がキレイに仕上がる作業が多いため、必要に応じてマスキングテープを活用してください。
車の下地処理に関してよくある質問
ここからは車の下地処理に関してよくある質問に答えていきます。
- 車の下地処理に掛かる時間は?
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車の下地処理に掛かる時間は車体の大きさや汚れの度合いによって変わりますが、短くても3~4時間程度は掛かります。大抵の場合は5~6時間以上かかりますので、できれば午前中から作業を始めましょう。
- 車の下地処理を業者に頼んだ場合の料金は?
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下地処理の料金も車のサイズによって異なりますが、およそ3万円~7万円程度が相場です。コーティング作業とセットになっているところが多く、選ぶコーティングの種類によっても全体の費用が変わってきます。
- 車の下地処理をせずにコーティングするのはNG?
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下地処理をせずにコーティングすると部分的にムラができてしまいます。コーティング剤の撥水効果や疎水効果が発揮されないばかりか見た目もキレイにならないため、必ず下地処理はおこないましょう。
下地処理後の車におすすめのカーコーティング剤はスパシャン
車の下地処理が完了した後には「スパシャン(SPASHAN)2024 コーティング剤」を使ってボディをコーティングしていきましょう。
スパシャンブランドから販売されているコーティング剤は撥水性・疎水性に優れていて、車体の輝きも復活します。
誰でも簡単に施工できるところが魅力的であり、車にツヤと光沢感をもたせたい方には特におすすめです。
実際にスパシャンのコーティング剤を使用した後の仕上がりは以下の動画で確認してみてください。
プロの業者にカーコーティングを依頼した場合は少なくとも50,000円~200,000円程度の料金が掛かります。(コーティングの種類によって異なる)
こちらの「スパシャン(SPASHAN)2024 コーティング剤」であれば1万円以下で美しいコーティングを実現できますので、愛車をキレイにしたい方はぜひ利用を検討してみてください。