- 車の親水コーティングとは?
- どんなメリット・デメリットがある?
- 疎水コーティングや撥水コーティングとの違いは?
この記事では上記のような疑問を解消するために、車に施すコーティングのひとつ「親水コーティング」について詳しく解説していきます。
親水コーティングとは車のボディに親水性を与え、ある程度まとまった形(平たい水の膜)で水分を流れ落としていくコーティング剤・コーティング方法を指します。
車のコーティングは水の弾き方、流れ方によって親水タイプ・疎水タイプ・撥水タイプの3つに分けられますが、効果を実感しやすいのは撥水タイプです。(モノによっては疎水タイプもおすすめ)
本文では、各タイプのメリット・デメリットを分かりやすくまとめていますので、ぜひコーティング剤選びの参考にしてみてください。また、合わせて誰でも簡単に施工できるおすすめコーティング剤もご覧いただけます。
カーコーティングの種類|親水・撥水・疎水の違い
水の弾き方によるカーコーティングの種類は以下の3つに分けられます。
コーティングの種類 | 親水タイプ | 疎水タイプ | 撥水タイプ |
---|---|---|---|
接触角度 | 低い(40度以下) | 中間(40~90度) | 高い(90度以上) |
水の弾き方 | 水膜が流れるように落ちる | 水分がある程度まとまって流れ落ちる | 球のように転がって落ちる |
特徴 | 水滴による汚れ・イオンデポジットが付きづらい | 親水・撥水の両方の性質が発揮される | 洗車時の水切れや汚れ落ちに優れている |
簡単に言いますと、車のボディに水が馴染みやすいものが親水タイプ、その逆として水滴を弾くものが撥水タイプです。疎水(そすい)タイプは中間に当たり、親水と撥水の良い特徴を併せ持っています。
以下ではそれぞれのメリット・デメリットを解説していますので、ぜひご覧ください。
親水タイプのカーコーティング|メリットとデメリット
親水タイプのコーティングを施すと車に付着した水が「平たい膜」のような形となり、そのままサラサラと流れ落ちていきます。
水滴が車体に残りづらいため、結果として水シミ・水垢・イオンデポジットが付きにくくなるというのが大きなメリットです。
親水コーティングは水滴の残留を抑えてくれますが、その一方で「光沢感が出づらい」「コーティングの効果を実感しにくい」といったデメリットがあります。
また、水が馴染みやすいボディには汚れも付着しやすくなり、撥水タイプより洗車時の水切れや汚れ落ちが劣るというのもデメリットのひとつと言えるでしょう。
疎水タイプのカーコーティング|メリットとデメリット
親水コーティングと撥水コーティングの良いところを集めたものが疎水タイプのコーティングです。
疎水コーティングを施すと、ボディに付着した水分がある程度まとまった状態で弾き落とされていきます。(水が筋のような状態で流れ落ちていくといったイメージ)
親水コーティングより効果を実感しやすく、洗車時に水分や汚れを落としやすいところも大きなメリットです。
とはいえ、カーコーティングのタイプとしてはバランスに優れていますので、仮に自分で施工するなら疎水タイプのコーティング剤がおすすめです。
撥水タイプのカーコーティング|メリットとデメリット
撥水コーティングの特徴はボディに付着した水が球のような状態で弾き落とされていくところです。また、水分と共に汚れが落ちていくため、自浄作用が強いといった点もメリットとして挙げられます。
そのほか「効果を実感しやすい」「光沢感を得やすい」「洗車時の水切れが良い」などの部分も撥水コーティングの魅力です。
ただし、撥水タイプのコーティングには球状となった水滴が残りやすいといったデメリットがあります。
水滴が付着したままだとイオンデポジットやウォータースポットの原因となるため、雨が降った後や洗車後はしっかりとボディを拭きあげましょう。
車に親水コーティングを施す場合の費用・相場
車のディーラーやコーティングの専門店に依頼した場合の費用は、だいたい50,000円~200,000円程度が相場となります。
- 依頼する業者や店舗
- 車の大きさ
- キズの有無
- 汚れの度合い
- コーティングの種類
コーティングの費用は依頼する業者や店舗によって大きく変わってきます。また、車が大きくなるほど施工面積も広くなり、その分だけ費用が高くなることを覚えておきましょう。
そのほか、キズの有無や汚れの度合いも費用を左右する要因です。(洗車や下地処理に手間が掛かるため)
カーコーティングには主原料の違いにより、ワックスコーティング・ポリマーコーティング・ガラスコーティング・セラミックコーティングといった種類があります。
上記の種類によっても料金は異なりますので、業者に依頼する際は事前にコーティング剤の種類と金額を確認してください。
親水コーティングの施工方法
ここからは自分で親水コーティングを施す方法を解説していきます。
なお、用意する主な道具は以下の通りです。
・カーシャンプー
・コーティング剤
・バケツ
・スポンジ(洗車用・下地処理用・コーティング用)
・マイクロファイバークロス(5~6枚)
・水垢除去剤
・鉄粉除去剤
・研磨剤
・脱脂クリーナー
・マスキングテープ
①全体的に洗車
カーコーティングを施工する際は、まず車をキレイな状態にしなければなりません。(汚れが付着している車にコーティング剤を塗布しても上手く被膜が形成されないため)
そのため、親水コーティングを施す箇所を中心にしっかりと洗車をおこないましょう。
通常のカーシャンプーでは落ちない汚れ(頑固な油脂汚れや鉄粉)に関しては、次の下地処理で除去していきます。
②下地処理と乾燥
下地処理とは普通の洗車では落ちない汚れや見えにくい小傷をキレイにする作業のことです。
具体的には「鉄粉の除去」「水垢の除去」「小さなキズの補修(研磨)」「脱脂作業」をおこないます。基本的な順番も決まっていますので、以下を参考にしてみてください。
- 鉄粉除去
- 水垢(イオンデポジット)除去
- 研磨作業
- 脱脂作業
- 乾燥(拭き上げ)
鉄粉やイオンデポジットの除去には専用のケミカルを使用します。パッと見ただけでは分かりませんが、車には多くの鉄粉が付着しているため、まずは鉄粉除去剤を使ってボディをキレイにしていきましょう。
その次に水垢クリーナー等でイオンデポジットを落とし、細かなキズが付いている場合には研磨剤でボディの凸凹を消していきます。
最後に油分による汚れを脱脂クリーナーで除去したら、マイクロファイバークロスで拭き上げて完成です。
親水コーティングにしろ撥水コーティングにしろ、カーコーティングをするときにはこの下地処理が重要となってきます。
③コーティング剤を塗布
洗車と下地処理が終わったら、いくつかのブロックに分けながらコーティング剤を塗布していきます。(キレイなスポンジまたはクロスにコーティング剤を出してボディに塗り込んでいく)
いきなり全面を塗るとコーティングにムラができてしまうので、1パーツずつ丁寧に塗りましょう。
また、コーティング剤を塗布した後は半日ほど水に濡れないよう気をつけてください。コーティング被膜が硬化する前に濡れてしまうと不完全な状態になってしまいます。
車の親水コーティングに関してよくある質問
ここでは「親水コーティングの耐久性は?」「親水コーティングと撥水コーティングはどちらが良いのか?」などの親水コーティングに関するよくある質問に答えていきます。
親水コーティングの耐久性や期間は?
親水コーティングの耐久性や持続する期間は短いもので2~3ヵ月、長いもので約2~3年です。
施工するコーティング剤によって耐久性は変わりますので、事前によく調べておきましょう。
素人が自分でコーティングしても効果は出る?
素人の方が自分でコーティング作業をおこなっても効果は発揮されます。ただし、コーティングにムラが出ないよう念入りに下地処理をすることが大切です。
コーティング施工の際に大事なのは「しっかりと洗車する」「鉄粉や水垢も落とす」「被膜が形成されるまで乾燥させる」の3点です。
親水コーティングと撥水コーティングはどちらが良い?
親水コーティングと撥水コーティングはそれぞれ異なる特徴を持っているため、一概にどちらが良いとは答えられません。とはいえ、効果を実感しやすく、見た目も美しく仕上がりやすいのは撥水コーティングの方と言えます。
また、親水と撥水で迷っている場合には両方の良い点を併せ持った疎水タイプのコーティング剤を選ぶというのもひとつの手です。
誰でも簡単に施工できるコーティング剤ならスパシャン
車に新しくコーティングを施したい方におすすめする商品が「スパシャン(SPASHAN)2024S コーティング剤」です。
こちらは疎水タイプのコーティング剤となりますが、撥水コーティングと同じような艶感・光沢感を得られる仕様となっています。水滴が流れるように落ちていき、非常に強いセルフクリーニング力を感じられるところが大きな魅力です。
また、施工方法がとても簡単といったメリットもあり、万人におすすめできるコーティング剤に仕上がっています。以下の動画では実際の使い方や効果を確認できますので、ぜひご覧になってみてください。
車のディーラーやコーティング専門店に依頼した場合は少なくとも10万円前後の費用が掛かりますが、こちらの「スパシャン(SPASHAN)2024S コーティング剤」であれば1万円弱というローコストで愛車の美しさを維持できます。
スパシャンを手掛けるHOBSTARでは他にも数多くのカーケアアイテムを用意していますので、ぜひこの機会に公式オンラインストアをチェックしてみてください。