車のボディに付着する黄色い汚れには様々な種類があります。こうした汚れを落とすときには、種類に応じた洗車方法を取らなければなりません。
この記事では、よく車に付く黄色い汚れの種類と落とし方を分かりやすくまとめました。
また、黄色い汚れ・黄色いシミ・オレンジのシミが落ちないときの対処法や汚れを付けない予防方法なども合わせて紹介しています。車に付着する黄色い汚れやシミで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
車のボディに付着する黄色い汚れ・黄色い点々・オレンジのシミの種類

車に付着する黄色い汚れやオレンジのシミの主な原因は以下の通りです。
それぞれの汚れやシミに関して詳しく見ていきましょう。
①花粉
春先によく見られるのが「花粉」による黄色い汚れやシミです。花粉の内部にはタンパク質や油分、さらにペクチンといった成分が含まれています。
ペクチンは植物の細胞壁を構成する多糖成分(いわゆる食物繊維)で、一般的にはジャムの成分として知られています。
引用:筑波大学|花粉の形成には花粉母細胞の細胞壁ペクチンの調節が必須である
車のボディに花粉が付着するとネバネバとした汚れになり、見た目が悪くなるだけでなく、放置すると酸化して塗装に染み込みやすいといった特徴があります。
また、花粉に含まれる油分は水に溶けにくいため、雨で自然とキレイに流れ落ちることがありません。むしろ水分が加わることでより汚れが悪化します。

②黄砂
黄砂とは中国内陸部の砂漠(ゴビ砂漠やタクラマカン砂漠など)で舞い上がった砂ぼこりが、偏西風に乗って日本に飛来したものです。
黄砂は粒子が細かい上、金属成分や鉱物を含むため車のボディに付着するとスクラッチ(細かい傷)の原因になってしまいます。
そんな黄砂が付着しやすいのは例年3~5月ごろです。この時期は花粉の汚れも加わるため、車に黄色い汚れやシミが付きやすいシーズンと言えます。
もちろん両方が合わさって黄色いシミやオレンジのシミになることもあるので、早急に洗車して汚れを落とすことが重要です。

③樹液
樹液とは木から分泌される粘度の高い液体のことで、公園・山間部・街路樹が多い駐車場などに車をとめていると付着するケースがあります。
樹液には油分・糖分・樹脂が含まれていて、長時間放置すると固着して落としづらくなるところが大きな特徴です。
特に5~8月ごろの行楽シーズンは樹液が出やすい時期なので、自然豊かな場所に遠出した際に汚れが付きやすいと言えます。
・松、スギ、ヒノキ:黄色や茶色のシミが付きやすい
・ポプラ:白っぽい汚れになりやすい
・サクラ、ケヤキ:糖分が多いため粘度が非常に高い
樹液がボディに付くと点々としたシミや錆びの原因になってしまいます。そのため、樹液汚れを見つけたらすぐに洗車しましょう。

④鳥や蜂のフン
鳥や蜂のフンも黄色い汚れやシミの原因のひとつです。都心では鳥の糞害が多く、自然が多い地域では春~秋ごろにかけて蜂のフンによる汚れが付きやすいと言えます。
鳥や蜂のフンが車のボディに付着したままだと、見た目が悪いだけでなく腐食・サビ・変色を引き起こしてしまいます。
どちらも汚れとしては比較的簡単に落とせますが、固着している場合にはしっかりと水洗いで軟化させてからカーシャンプーを使って洗車しましょう。


⑤酸化した鉄粉
大気中には細かい鉄粉が舞っていて、走行中・駐車中問わず車のボディに付着します。
鉄粉は本来ポツポツとした黒い汚れとなりますが、酸化してサビてくると黄色っぽく見えることがあります。また、花粉や黄砂と鉄粉が混ざり合って複合的に黄色やオレンジの汚れに見えるケースも少なくありません。
鉄粉は塗装面に突き刺さるような形で付着しているため、普通のカーシャンプーだけでは完全に落としきれません。
鉄粉の除去剤にはスプレータイプ・液体タイプ・粘土タイプなど様々な種類がありますので、汚れやボディのカラーに合ったものを選びましょう。

車のボディに付着した黄色い汚れ・黄色いシミの落とし方
車のボディに付着した黄色い汚れやシミは種類ごとに落とし方が異なります。
それぞれの汚れの性質を理解した上で、適切な方法を選び洗車することが大事です。
以下では黄色い汚れの原因ごとに洗車方法をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
黄色い汚れの種類 | 汚れの落とし方 |
---|---|
花粉 | ・高圧洗浄機で汚れを落とす ・カーシャンプーで洗車する ・60℃くらいのお湯で洗い流す ⇒詳しく見る |
黄砂 | ・高圧洗浄機で汚れを落とす ・カーシャンプーで洗車する ・雨が降った後、黄砂が飛んでいない日に洗車する ⇒詳しく見る |
樹液 | ・80℃くらいのお湯で洗い流す ・アルコールを使って洗車する ・樹液専用クリーナーを使用する ⇒詳しく見る |
鳥や蜂のフン | ・水洗いで汚れを軟化させる ・カーシャンプーで洗車する ⇒詳しく見る |
酸化した鉄粉 | ・事前にカーシャンプーで洗車する ・鉄粉除去剤を使用する ⇒詳しく見る |
基本的には、まず「水洗い」で車全体の汚れを落とし、その後に汚れの性質に合った方法で洗車していく流れとなります。共通して言えるのは汚れが固まっている状態では強く擦り洗いしないことです。
車のボディに付着した黄色い汚れ・黄色いシミが落ちないときの対処法

次に、車のボディに付着した黄色い汚れやシミが落ちないときの対処法を解説していきます。
それぞれの内容を見ていきましょう。
専用の除去剤や別の洗車方法を試す
車に付着する黄色い汚れやシミの種類が分からず、普通のカーシャンプーで洗車してもなかなか落ちない場合は専用の除去剤や別の洗車方法を試してみましょう。
例えば、花粉や樹液の場合は熱に弱いため、お湯を使えば汚れが軟化してキレイに落ちる可能性があります。また、黄砂と鉄粉が混ざっている場合だと、黄砂は落ちても鉄粉が残ってしまうかもしれません。
そういった「汚れの種類が分からないとき」に便利なアイテムが「アイアンバスターフォーム&シャンプー」です。

こちらの「アイアンバスターフォーム&シャンプー」は一般的な汚れと共に鉄粉も洗い落とせるカーシャンプーです。
また、水垢・鳥の糞・融雪剤などにも対応していて、酸性やアルカリ性といった汚れの性質を問わずキレイに洗車できます。
非常にオールマイティなカーシャンプーとなっていますので、黄色い汚れがなかなか落ちない場合はこちらを試してみてください。
コンパウンドで研磨する
汚れがシミや凹凸に変化している場合はコンパウンドを使って研磨作業をしていきましょう。
研磨成分が入ったコンパウンドで塗装面を優しく擦るとシミや凹凸が目立たなくなります。
コンパウンドには様々な種類やタイプがありますので、商品の選び方が分からない場合は以下の記事を参考にしてみてください。

車のボディを黄色い汚れや黄色いシミから守る予防方法
ここでは車のボディを黄色い汚れやシミから守る予防方法を紹介していきます。
それぞれの予防方法について詳しく見ていきましょう。
カーコーティング
手間やコストを考えた場合にもっともおすすめするのがカーコーティングによる予防です。
カーコーティングとは車の塗装面に薄い被膜を纏わせることで汚れ・シミ・キズなどからボディを守る方法となります。
費用が安い順番に並べるとポリマーコーティング・ガラス系コーティング・ガラスコーティング・セラミックコーティングといった種類があります。
最近は初心者でも簡単に施工できるコーティング剤が数多く販売されていますので、一度自分でカーコーティングを試してみましょう。
屋内駐車場
花粉・黄砂・鳥の糞などの汚れがよく付着する場合は、屋内駐車場を利用するといった予防方法もあります。
自宅の近くで屋内駐車場が借りられるのであれば、愛車の寿命を延ばすためにも検討してみてください。
車のカバー
黄色い汚れの原因となる花粉・黄砂・樹液・糞害などから車を守るにはボディカバーも有効的です。
使用していないときは車にカバーを掛けることで大半の汚れからボディを守れます。また、最近はUVカットタイプのカバーも販売されているため、紫外線対策としても効果的です。
1回1回脱着させる手間が掛かるものの費用が安く済むので、コスト重視の方におすすめの方法と言えます。
車の黄色い汚れが落ちないときによくある質問
ここからは車の黄色い汚れが落ちないときに関してよくある質問に答えていきます。
自分が疑問に感じている点や悩んでいる部分をチェックしてみてください。
白い車に黄色い汚れが付いたときはどうすれば良い?
白い車に黄色い汚れが付いているときはすぐに洗車してシミが残らないようにしましょう。
仮に黄色いシミが取れない場合はコンパウンドでの研磨を試してみてください。
新車に黄色いシミが付く原因は?
新車に黄色いシミが付く主な原因は花粉・黄砂です。新車の場合は水垢や鉄粉による黄ばみが出る可能性は低いため、花粉か黄砂が付着していることが原因として考えられます。
どちらもすぐに対処すればキレイに落とせるので、水洗いとカーシャンプーによる洗車を試しましょう。
白い車が黄ばんで見える理由は?
白い車が黄ばんで見える理由としては長期間放置した鉄粉による黄ばみ、花粉や黄砂の染み込み、紫外線による色褪せが挙げられます。
全体的に黄ばんでしまっている場合は再塗装が必要となりますが、部分的な黄ばみであれば研磨作業で解決できるケースもあります。
様々な黄色い汚れ・黄色いシミから車を守るなら|スパシャンがおすすめ

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こちらはチタン配合のガラス系コーティング剤で、車のボディを黄色い汚れからガードしてくれます。
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こうしたコーティング剤を施工しておくと、塗装面への汚れの染み込みやシミを防げます。愛車を長く使いたい人はぜひ試してみましょう。