- 高圧洗浄機で洗車するのはダメなの?
- 高圧洗浄機で洗車するメリット・デメリットは?
- 高圧洗浄機で洗車する際の注意点は?
この記事ではご覧のような疑問を解消するために、高圧洗浄機を使った洗車に関する様々な情報を紹介していきます。
結論から言えば、高圧洗浄機での洗車はダメではありません。高圧洗浄機の使い方や選び方を間違えなければ、洗車の道具として大いに役立ちます。
ここでは高圧洗浄機を使った洗車方法も説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。
高圧洗浄機での洗車は決してダメではない
高圧洗浄機とは、水圧のパワーによって外壁の汚れやカビなどを洗い落とす機械のことです。スポンジやブラシで擦ってもなかなか落ちない頑固な汚れでも、高圧洗浄機を使えば一瞬で落とせます。
そんな高圧洗浄機を洗車に利用するのは決してダメなことではありません。水圧やノズルを調節することで、高圧洗浄機は洗車に役立つ道具となります。
最近では洗車に使える家庭用高圧洗浄機が販売されていて、中には洗剤に対応したものもあります。使い方を間違えなければ車にキズが付くこともないので、普段から自分で洗車する方は高圧洗浄機の購入を検討してみましょう。
高圧洗浄機で洗車するメリット
ここでは高圧洗浄機で洗車するメリットを解説します。
それぞれの内容を見ていきましょう。
頑固な汚れを素早く落とせる
高圧洗浄機の魅力はとにかく汚れが素早く落とせる点です。普通のホースで水洗いしても、それだけでは頑固な汚れが取れません。
汚れを落とすためにはスポンジやブラシなどが必要となり手間と時間が掛かります。しかし、高圧洗浄機を使えば一瞬で汚れが落とせますので「洗車の時短」に繋がります。
結果的には水道代の節約にもなるため、頻繁に車を手洗いしている方にはおすすめの道具と言えるでしょう。
洗車機より細かい部分がキレイになる
ガソリンスタンドやセルフ洗車場に設置されている洗車機を利用するより、高圧洗浄機を使った方が車の細かい部分がキレイになります。
特に車の下回りやホイールの汚れを落とす際には高圧洗浄機が役立ちますので、これも大きなメリットと言えるでしょう。また、高圧洗浄機であれば油分を含んだ汚れ、時間が経過して完全に固まってしまった水垢や泥などもキレイに落とせます。
長期的に考えればコスパが良い
家庭用として販売されている高圧洗浄機の値段はだいたい30,000円〜50,000円程度です。
洗車機の料金が1回500円と考えた場合、高圧洗浄機を60回〜100回ほど使えば元が取れる計算となります。
- 60回÷2回(1ヵ月)=30ヵ月
- 100回÷2回(1ヵ月)=50ヵ月
- 約3~4年以上の利用から得をする計算
ご覧のように3〜4年以上使い続ければ、その後の洗車代が浮くことになります。(自宅の外壁掃除にも使えるため、人によってはもっと早く元が取れる)
水道代を含めても長期的に見ればコスパの良い道具と言えるため、車好きの方であれば洗車用高圧洗浄機の購入を検討してみましょう。
高圧洗浄機で洗車するデメリット
ここからは高圧洗浄機で洗車するデメリットを解説していきます。
メリットと比較してもそれほど大きなデメリットはありません。ただし、使い方には注意が必要なので、高圧洗浄機を初めて使う方はこちらをご覧になっておいてください。
使い方によっては破損やコーティングの剥がれが生じる
高圧洗浄機で洗車する場合、使い方を誤ると車の破損やコーティングの剥がれが生じてしまいます。例えば伸びたままのアンテナに高圧放水を噴射してしまうと、アンテナが折れる可能性もありますので注意が必要です。
また、至近距離から放水をするとコーティングの被膜が剥がれてしまいます。部分的にコーティングが剥がれてしまうと撥水にムラができてしまうため、高圧洗浄機を使う際は少し離れたところから洗車しましょう。
天井を洗う場合は脚立などが必要になる
一般的な洗車と同様に、天井を洗うときには脚立やステップが必要になります。高圧洗浄機から出る水は直線的なので、天井に直接水を当てるには上から放水しなければなりません。
なお、この際も天井から近すぎると塗装やコーティングの剥がれが生じてしまいます。そのため、天井からある程度の距離を取り放水をおこないましょう。
初期コストが掛かる
最初に高圧洗浄機を購入するコストが掛かるところもデメリットのひとつと言えます。先ほど軽く触れましたが、家庭用高圧洗浄機の値段はだいたい30,000円〜50,000円程度です。
頻繁に洗車をする方、いつも洗車機を利用している方であれば早めに元を取れますが、洗車の頻度が低い方や洗車以外に利用する機会がない方だと割高に感じられるかもしれません。
高圧洗浄機は長期的に見ればコスパの良い洗車道具になります。ただし、洗車の頻度や車が汚れる度合いが低い場合には一般的な手洗いや洗車機の利用で事足りますので、自分の状況に合わせて購入を検討しましょう。
高圧洗浄機で洗車するときの注意点
ここからは高圧洗浄機で洗車するときの注意点を簡単に説明していきます。
車体に近付けすぎない
高圧洗浄機で洗車する場合は、車のボディにノズルを近付けすぎないように気を付けましょう。
どれくらいの距離を保つかは高圧洗浄機の水圧によっても異なりますが、少なくとも20cm~30cm程度の間隔は必要です。
洗車時にケルヒャーを使用する時は、部品を壊さないように気を付けなくてはいけません。ノズルと洗浄したい個所とは20cm程度の距離を保ちながら直角に当てるように流すと良いでしょう。
引用:カーネクスト|ケルヒャーでの洗車の方法を徹底解説!
また、正面から水を当てるとボディが凹む恐れがあるため「角度を付ける」というのもポイントです。
使用する箇所を考える
高圧洗浄機のパワーは想像よりも強いため、使用する箇所には注意してください。具体的には車のエンブレム、アンテナ、ドアミラーなど、力を入れることで破損しやすいパーツには水を当てないようにしましょう。
また、至近距離からガラスに放水するのも危険です。普通であれば高圧洗浄機の力でも窓ガラスやフロントガラスは割れません。
ただし、何かしらの原因で小さなキズが付いている、リペアしているといったガラスの場合はそこからヒビが大きくなり、最終的に割れる恐れがあります。
濡れても良い格好を用意する
高圧洗浄機で洗車すると、車体に当たって跳ね返った水しぶきで洋服が濡れる可能性があります。
扱いに慣れていない方は最初から濡れても良い格好に着替えておきましょう。また、足元は万が一に備えて長靴を履いておくと安全です。
補足:高圧洗浄機だけでは洗車が不十分な可能性も
高圧洗浄機は洗車に役立つ便利な機械です。しかし、高圧洗浄機だけですべての汚れが落ちるわけではありません。
細かいところの汚れを取って均一なキレイさを保つためには、手洗いしなければいけない部分もありますので、一般的な洗車道具(スポンジやブラシなど)も用意しておきましょう。
高圧洗浄機の選び方と洗車方法|ダメな使い方も解説
ここでは洗車用として高圧洗浄機を購入する際の選び方を紹介していきます。
また、高圧洗浄機を使った洗車方法やダメな洗車の例も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
洗車用高圧洗浄機の選び方
まず、高圧洗浄機には家庭用と業務用の2種類があります。一般的な乗用車やミニバンを洗うくらいなら家庭用で十分です。仮に大型車両(トラックなど)に使う場合は耐久性とパワーに優れた業務用を選んでみてください。
- 吐出圧力(水圧)は6~10MPa程度がおすすめ
- 吐出水量は300L/1h前後
- 水圧の調節機能、またはノズルやアタッチメントの有無
- コードの有無は駐車場周りの環境によって選択
- ホースの長さを確認
- 住宅地であれば静音性もチェック
高圧洗浄機の水圧は「MPa(メガパスカル)」という単位で表されます。洗車を目的とする場合は6〜10MPa程度のパワーがあれば問題ありません。
吐出水量とは1時間にどれだけの水を出し続けられるかを示す数値となりますが、洗車であれば「300L/1h」前後のもので十分と言えます。
高圧洗浄機にはコード付きのタイプとコードレスタイプの2種類がありますが、これは駐車場の環境によって選び方が変わってきます。(近くに電源があればコード付きのものがおすすめ)
なお、ホースの長さに関しても同様なので、駐車環境に合ったものを選びましょう。そのほか、住宅が密集している場所で使う場合には静音性も気にしてみてください。
高圧洗浄機での洗車方法
高圧洗浄機を使って洗車する場合は、最初にホイールやタイヤをキレイにしてから車体を洗っていきます。
- ホイールやタイヤの汚れを落とす
- 天井(ルーフ)を洗う
- 側面やフロント部分を洗う
- 下回りを洗う
- 水分を拭き取る
予備洗車(最初の水洗い)が不要な分だけ時間は短くなりますが、手順自体は一般的な洗車とあまり変わりません。
汚れは上から下へと流れていくので「屋根から順番に洗い流す」という点だけ覚えておけば大丈夫です。
高圧洗浄機を使ったダメな洗車例
以下のような車を洗う場合には高圧洗浄機の使用を控えましょう。
- 塗装が剥がれている車
- 部分的に錆びている車
- 破損個所がある車
こうした車に高圧洗浄機を使うと塗装の剥がれやサビが悪化する恐れがあります。また、上記のような車でなくとも至近距離から高圧放水を当てるのは危険です。
そのほか、汚れがなかなか落ちないからといって同じ個所に長時間放水するのもNGと言えます。(ボディの凹みに繋がる恐れ)
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