この記事ではちょっとした車の擦り傷を自分で修理する方法や修理するときの注意点、擦り傷を予防する方法などを詳しく紹介しています。
駐車場近くの街路樹や植木に車が当たってしまって擦り傷ができた場合、どう対処すれば良いか分からない人も多いはずです。
軽いキズであれば自分で修理できるケースもありますが、傷が深いときには業者に修理を依頼するしかありません。
本文では、そんな自分で擦り傷を修理する方法や修理業者に依頼する場合の費用を分かりやすくまとめました。車の擦り傷で困っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
葉っぱや木の枝による車の擦り傷を自分で修理する方法

まずは自分で車の擦り傷を修理する方法から紹介していきます。
葉っぱや木の枝が原因でついた軽度の擦り傷であれば、以下の方法で修理もしくは目立たなくさせられます。
コンパウンド
コンパウンドとは細かい粒子(研磨成分)を配合したカーケア用品で、一般的にクリーム状やペースト状のものが販売されています。
細かい粒子を用いて車の塗装面を削り、キズ自体を目立たなくさせるというのがコンパウンドの役割です。

ご覧のように車の塗装面は4層構造となっています。もっとも表面に当たるクリア層に付いた軽度の擦り傷であれば、自分でもコンパウンドを使って修理が可能です。
- 車全体をカーシャンプーで洗車する
- 葉っぱや木の枝で擦り傷が付いた部分を洗う
- 擦り傷の周りにマスキングテープを貼る
- スポンジやタオルに適量のコンパウンドを取る
- コンパウンドを使って傷を磨き落とす
- 乾いたタオルでコンパウンドを拭き取る
コンパウンドは粒子の大きさによって粗目・細目など様々な種類があります。通常は粗目⇒細目の順番に研磨作業をしていきますが、初心者の場合は傷が広がらないよう細目から試しましょう。

タッチアップペン
タッチアップペンとは、車に付いた小さな傷や塗装剥がれを補修するための塗料が入ったペン型ケア用品のことです。
葉っぱや木の枝で付いてしまった軽めの傷であればタッチアップペンで目立たなくさせられます。
- 葉っぱや木の枝で擦り傷が付いた部分を洗う
- 擦り傷の周りにマスキングテープを貼る
- タッチアップペンで傷部分に塗料を塗る
- 乾燥させる(数時間~数日)
- 塗料が浮いている部分があればコンパウンドで研磨する
タッチアップペンを使うときに重要なのはしっかり乾燥させることです。だいたい1時間くらいで乾きますが、完全に硬化するまでには2~3日の時間が掛かります。
そのため、タッチアップペンで補修する場合は「数日間は雨が降らない日」を選んで作業をしましょう。(もしくは傷部分にカバーをつける)

葉っぱや木の枝による車の擦り傷を修理する際の費用・相場

自分では修理できないくらいに傷が深いときは業者に補修を依頼することになります。(クリア層を超えてベース層に傷が付いているケース)
なお、引っ掻き傷の修理を受け付けているのはカー用品店・板金塗装業者・カーディーラーなどです。
- 浅い・範囲が狭い場合:10,000円~30,000円
- 深い・範囲が広い場合:50,000円~100,000円
修理費用は傷の深さや範囲の広さによって変わってきます。一般的にカーディーラーよりも板金塗装業者の方が安く済むことが多いので、近くの業者を探してみましょう。
なお、コンパウンドやタッチアップペンは数千円程度で購入できます。
葉っぱや木の枝による車の擦り傷を修理するときの注意点
葉っぱや木の枝が原因でついた車の擦り傷を自分で修理するときは以下の点に注意しましょう。
- 補修作業前に傷部分の汚れをしっかり落とす
- 傷の深さを見極める
- サビている場合は先にサンドペーパー等でキレイにする
- タッチアップペンは薄く重ね塗りをする
- タッチアップペンが乾く前に洗車をしない
コンパウンドやタッチアップペンで修理するときは、先に傷部分の汚れをしっかり落としておきましょう。(汚れが付着したままだと余計な傷が増える恐れがある)
また、傷の深さを見極めることも大事です。傷がベース層まで達している場合は最初から業者に任せた方がキレイに仕上がるケースもあります。
葉っぱや木の枝による傷を放置していた場合だと、傷部分が錆びていることもありますが、この際は先にサビを除去してください。(後からサビが広がる可能性がある)
葉っぱや木の枝による車の擦り傷を予防する方法
ここからは葉っぱや木の枝による車の擦り傷を予防する方法を紹介していきます。
それぞれの内容を見ていきましょう。
車にボディカバーを掛ける
駐車場の周りに樹木が多く、車によく落ち葉が溜まってしまう場合はボディカバーを掛けましょう。
フロントワイパーに落ち葉が溜まった状態でワイパーを動かすとフロントガラスに細かな傷が付いてしまいます。こうした傷を予防するためにも車のカバーは有効的です。
カーコーティングを施す
葉っぱや木の枝によるちょっとした擦り傷を予防する方法としてはカーコーティングがおすすめです。
車の塗装面に薄く硬質な被膜を纏わせて、木の枝や飛び石による傷を防ぐというのがカーコーティングの役割となります。
カーコーティングにはガラス系コーティング・ガラスコーティング・セラミックコーティングなどの種類があり、それぞれ被膜の硬さや耐久性が異なります。
軽度の擦り傷を予防するためであればガラス系コーティングでも十分に効果を発揮してくれますので、一度試してみてください。

駐車場付近の木の枝を剪定する
駐車場付近に枝が伸びている木がある場合は、気になったときに剪定をしておきましょう。
落ち葉が多い木がある場合も駐車場の上に掛からないよう枝を切っておくことが大切です。

葉っぱや木の枝による車の擦り傷に関してよくある質問
ここからは葉っぱなどによる擦り傷に関してよくある質問に答えていきます。
自分が疑問に感じている部分を確認してみてください。
道端の雑草でも車に傷は付く?
道端の雑草でも車に擦り傷が付く場合はあります。特に硬めの雑草はホイールやその周りのパーツに傷を付けやすいので注意が必要です。
駐車場付近や普段走行するところに雑草が生えている場合はできるだけ避けて通りましょう。
葉っぱや木の枝による傷はワックスで防げる?
カーワックスにはある程度の保護効果があるものの、カーコーティングほどの耐傷性はありません。
葉っぱや木の枝による摩擦でつく傷にはあまり効果がないため、傷予防を目的とするのであればカーコーティングを選択しましょう。
植木を擦ることで車についた傷は自分で修理できる?
自宅の植木や植木鉢に車が当たってできた傷は、軽いものであれば自分でも修理できます。
補修の方法は当記事で紹介しているコンパウンド・タッチアップペンのどちらかになりますので「修理方法」を参考にしてみてください。
葉っぱや木の枝による車の擦り傷を防ぐために【スパシャン2025がおすすめ】

葉っぱや木の枝による擦り傷や引っ掻き傷を防ぎたい方には「スパシャン SPASHAN 2025」をおすすめします。
こちらはガラス系コーティング剤の一種で、撥水性・防汚性に加えて高い耐傷性を発揮してくれる商品です。また、チタンを配合しているためパキッとした光沢感と美しいツヤも実感できます。
上の動画では「スパシャン SPASHAN 2025」の使い方を説明していますが、洗車後のボディにササっと塗布するだけで美しい仕上がりとなります。木の枝や飛び石による細かい傷予防になりますので、ぜひ試してみてください。