毎年3月~5月ごろにかけて大陸から飛来してくるものが黄砂です。車に黄砂が付着すると見た目が悪くなるだけでなく、塗装面やフロントガラスにキズが付く可能性が高まってしまいます。
この記事では、そんな黄砂をキレイに洗い落とす方法やおすすめのアイテムをまとめました。
ボンネット・ルーフ・フロントガラスなどに付着した黄砂をタオルで拭き取ろうとするとキズが付く恐れがあります。一度水で洗い流してからシャンプー洗車する方法が一般的です。
黄砂の時期には花粉も一緒に付着していることがあり、この2つが合わさると余計に見た目が悪くなります。
どちらも付着してからすぐに洗い流せば頑固な汚れになるのを防げますので、当記事の内容を参考にしながら洗車をしてみてください。
黄砂は車の塗装面にダメージを与える|早めに洗い落とすことが大切
まずは黄砂が車に与える悪影響や洗車の重要性について解説していきます。
それぞれの内容を見ていきましょう。
そもそも黄砂とは
黄砂とはモンゴルや中国の砂漠地帯から偏西風に乗って日本まで飛来してくる砂のことです。国内で観測される黄砂の量は毎年2月ごろから増え始め、4月にピークを迎えます。
以下のグラフは気象庁が公開している「1991年から2020年の30年間における黄砂の観測日数(平均)」となりますので、参考までにご覧ください。

観測された日数がもっとも多かったのは2000年ごろで、2020年代までにその日数は段々と減ってきていました。しかし、2020年~2023年になると観測日数がまた少し増えているといったデータもあります。
そのため、ここ最近でも4月ごろになると黄砂の量が多くなり「車が汚れている」と感じる機会が増えているかもしれません。
1粒の黄砂の大きさは直径4ミクロン程度と非常に微細なサイズです。とはいえ、石・岩・雲母などの粘土鉱物が含まれているため、水分を含んで固まりになると車のボディをキズ付ける原因になってしまいます。
車に付いた黄砂を放置すると塗装面が傷つく
前述の通り、車のボディやフロントガラスに黄砂が付いたまま放置しておくと、塗装面やガラス面にキズが付く原因となります。
また、黄砂が飛来するタイミングは花粉の時期とも重なっていて、この2つが組み合わさるとより車に対して悪影響を及ぼします。
花粉には粘性が高いペクチンという成分が含まれています。ザラザラとした質感の黄砂とベタベタした花粉が一緒になって固まると粘着質な汚れとなり落とすのが大変になるといったイメージです。
なお、花粉によって塗装面に張り付いた黄砂をタオルで擦り取ろうとすると、細かいキズがたくさん付いてしまいますので控えましょう。

黄砂の時期に雨が降った場合はすぐ洗車
黄砂や花粉がよく付着する3月~5月ごろに雨が降った場合は、できるだけ早めに洗車をしましょう。水に濡れた黄砂は互いが結合しあい大きな塊になってしまいます。
車のボディに固着した大きめの黄砂汚れは引っ掻きキズだけでなく、塗装面を剥がす原因にもなりかねません。表面のクリア層が剥がれると下にあるベースコートまで汚損や腐食が及んでしまいます。
このように「黄砂+雨(水滴)」が付いた車を放置するのは良くありません。普段あまり洗車をしない人は特に注意しましょう。

車に付着した黄砂の落とし方・洗い方|おすすめ黄砂対策アイテム3選
ここからは車に付着した黄砂のキレイな落とし方や洗い方を説明していきます。
各工程で役立つおすすめの黄砂対策アイテムも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
①高圧洗浄機で黄砂を洗い流す

黄砂汚れを落とす際は、まず車全体を水洗いしていきます。このとき「高圧洗浄機」があると非常に便利です。(通常のホースによる水圧では落とせない固着した黄砂汚れを落とせるため)
もちろん高圧洗浄機がない場合には一般的な水洗いだけでも大丈夫です。黄砂が付いた状態でいきなりスポンジやブラシを使って洗車を始めると汚れとの摩擦によってボディをキズ付けてしまいますので、水洗いが必須となっています。
ルーフ・フロントガラス・ボディといった流れで上から順番に汚れを落としていきましょう。このとき、汚れが目立つ箇所があれば覚えておき、あとでシャンプー洗車する際には他よりも気をつけて擦り洗いをします。
②泡立ちのいいカーシャンプーで洗車する

全体的に水洗いをしたら泡立ちのいいカーシャンプーで洗車をしていきます。この際におすすめするのが「アイアンバスターフォーム&シャンプー」です。
こちらのカーシャンプーは中性の洗剤ながら強い洗浄力を持っていて、鉄粉や水垢といった様々な汚れを落とす効果があります。
中性洗剤なのでコーティング施工車にも使用可能です。また、蓄圧式フォームガンや高圧洗浄機用フォームガンに対応しているため、より泡立ちがいい状態で洗車ができます。
ホイールに付着した黄砂・花粉・鉄粉などの除去にも有効的なカーシャンプーです。
こちらの「アイアンバスターフォーム&シャンプー」を用意しておけば車丸ごとキレイにできますので、ぜひ試してみてください。
③洗車用クロスで優しく拭き上げる

カーシャンプーでの洗車が終わったら、最後に水分をきっちり拭き取りましょう。水滴が残っていると飛来してきた黄砂がまた付着して固まってしまいます。
車の拭き上げ作業におすすめしたいのが「スパシャン マイクロベロアタオル」です。吸水性に優れているだけでなく、摩擦を極限まで抑える柔らかな素材を使っているところが大きな特徴となっています。
拭き上げによる洗車傷を回避したい場合にはこちらのマイクロベロアタオルを使ってみてください。
黄砂の時期に洗車するタイミング
黄砂の時期に洗車するときは「雨が降った後」「黄砂が飛んでいない日」を狙いましょう。
雨が降った後は大気中に飛散している黄砂が地面に落ちているため、洗車後に新しい汚れが付きにくくなります。雨が付いた状態で車を放置すると黄砂が固まりやすくなるので、固着化を防ぐためにも雨が降った後の洗車はおすすめです。

また、黄砂が飛散していない日に洗車することも大切です。気象庁公式サイトにはその日の黄砂飛散状況を確認できるページがあります。
上画像のような画面をチェックし、黄砂が飛んでいなければ洗車日和ということです。

車に付着した黄砂に関してよくある質問
ここでは車に付着した黄砂に関してよくある質問に答えていきます。
普段あまり洗車する習慣がない人、よく洗車機を利用する人はこちらをぜひご覧になっておいてください。
ガソリンスタンドの洗車機を使えば黄砂は落ちる?
ガソリンスタンドの洗車機を使っても黄砂やその他の汚れは落とせますが、洗車コースや洗車機の種類の選択が重要となります。
「事前に高圧放水による水洗いが2回できるコースを選ぶ」または「ノンブラシタイプの洗車機を選ぶ」と黄砂による洗車傷リスクが抑えられます。
洗車機だと水洗いが不十分なままブラシ洗車に移るケースがあります。この場合、黄砂汚れが残っている箇所もそのまま擦ってしまうためキズが付きやすくなるということです。
また、黄砂による洗車傷を防ぎたいときはノンブラシ洗車機を選ぶというのもひとつの方法と言えます。

ノンブラシ洗車機ならキズの心配なく黄砂を落とせる?
高圧放水での洗車をメインとするノンブラシ洗車機であれば黄砂による擦り傷が付きにくいと言えるでしょう。
ただし、ノンブラシ洗車機には頑固な汚れを落としにくいといったデメリットがあります。
黄砂だけでなく他の汚れも気になっている場合はやはり手洗いで洗車をおこないましょう。

黄砂や花粉などの汚れが付いたまま洗車しないとどうなる?
黄砂や花粉といった汚れをそのまま放置していると表面のクリア層が剥がれ落ちて、中の塗装まで腐食する危険性が高まってしまいます。
結果的に車の寿命が短くなり、長いスパンで考えれば経済的にも大きな悪影響が出るため小まめな洗車を心掛けましょう。

毎年の黄砂対策にはカーコーティングがおすすめ【スパシャン2025】

黄砂や花粉による汚れを予防するためにはカーコーティングを施すことが有効的です。カーコーティングには塗装面までダメージが侵蝕するのを防ぐといった役割があります。また、水弾きがよくなるため黄砂や花粉などの汚れが固まるのを抑える効果も期待できます。
カーコーティングをしたことがない人でも簡単に施工できるのが「スパシャン SPASHAN 2025(チタン系コーティング)」です。
通常の洗車後にこちらのコーティング剤をボディにササっと塗布するだけで疎水性や光沢感が一気にアップします。実際の施工方法や効果については以下の動画で確認してみてください。
「スパシャン SPASHAN 2025(チタン系コーティング)」は汚れを抑えるだけでなく、見た目の美しさを格段に向上してくれるコーティング剤です。愛車のキレイさを保ちたい人はぜひ一度試してみてください。