- 車のワックスにはどんな効果がある?
- カーワックスは必要ない?良くないと言われる理由は?
この記事ではご覧のような疑問を解消するために、カーワックスの効果やメリット・デメリットを解説していきます。
車のワックスがけで得られる代表的な効果は艶出し・撥水効果・塗装面の保護です。カーワックスにはいくつかの種類があり、目的に合わせた商品を選ぶことが大切となります。
一般的にカーコーティング済みの車にはワックスがけが不要と考えられます。また、ポリマーコーティングやガラスコーティングより耐久性・持続性が低い点が「ワックスは必要ない」と言われる主な理由です。
しかし、最近では耐久性や持続性に優れたワックスも販売されていますので、一概にカーワックスは不要と言い切れません。
本文ではワックスの選び方やキレイに仕上がるワックスのかけ方、おすすめのワックスとコーティング剤を紹介していますので、ぜひご覧になってみてください。
車のワックスがけにはどんな効果がある?
車のワックスの主成分は「油」です。一般的に販売されているカーワックスには石油系ワックスと天然系ワックスの2種類がありますが、どちらも車のボディに美しい光沢と艶感を出してくれます。
そのほか、カーワックスには撥水効果の付与や塗装面を保護する効果があります。それぞれの内容を簡単に説明していきましょう。
ボディーの艶出し
カーワックスには石油溶剤やカルナウバロウ(カルナウバ蝋)といった油分が含まれています。この油分を車のボディーに纏わせることでツヤツヤとした見た目に仕上がります。
乗り始めてからある程度の年数が経った車でも、ワックスを上手く塗れば光沢感を蘇らせることが可能です。愛車の見た目をキレイに保ちたい方は、いつもの洗車にプラスしてワックスがけをおこなってみましょう。
撥水効果の付与
車のワックスは主に油で構成されているため、ボディーに塗布すると「撥水効果」が得られます。
雨が降った後に水滴が付いたままだと水垢やイオンデポジットの原因となってしまいますが、キレイにワックスがけをした車であれば自然と水分が弾かれていきます。
車に白いシミ(水分が蒸発した跡)がよく付くという場合には、ワックスを使ってシミや水垢を防止してみましょう。
塗装面を保護
車のワックスにはボディーの塗装面を保護する役割もあります。酸性雨や鳥の糞といった汚染物質が塗装面に直接付着したままだと、ボディーのクリア層や上塗り層が段々と剥げてきてしまいます。
また、飛び石や洗車による小さなキズを放置しておくのも車の塗装にはよくありません。こうした汚染物質や小さなキズからボディーの塗装を守ってくれるというのもワックスの効果です。
車にワックスがけは必要ない・良くない・逆効果と言われる理由
車にワックスがけは必要ない・良くないと言われる主な理由は以下の5点です。
ワックスがけをすることで逆に悪い影響が出るケースもありますので、施工前によくチェックしておきましょう。
コーティング済みの車にカーワックスは不要
すでにカーコーティングが施されている車にはワックスがけが不要です。特に新車の場合はコーティング済みであることが多いので、コーティングの効果が持続している期間はワックスを塗る必要がありません。
むしろワックスを塗ることで施工してあるコーティングの効果が薄まる、または発揮されないといったことになりかねないので注意しましょう。また、研磨剤(コンパウンド)が配合されているワックスを使うとせっかくのコーティングを剥がすことになってしまいます。
慣れていないと施工面にムラができやすい
車のワックスがけには多少の慣れが必要です。ワックスの拭き残しがあると一部分だけ白くなり、逆に見た目が悪くなってしまいます。
また、パーツの隅やエンブレムの縁といった細かい箇所にワックスを塗り込むのも経験が必要な作業です。こうした施工面にムラができやすいという点もワックスが必要ないと言われる理由に挙げられます。
ポリマーやガラスコーティングより耐久性が低い
一昔前はカーワックスを使う方も多く見られましたが、最近では耐久性や持続性が高いポリマーコーティングやガラスコーティングを施工する方が増えている印象です。
そもそもカーワックスは油分を塗るものなので、気温の高まり(またはボディーの熱)と共に溶け出してしまいます。
夏場は特に耐久性や持続性が低く、頻繁にワックスがけを必要とするのはカーオーナーにとってデメリットに感じられる部分です。
溶けた油脂がガラス面を汚す可能性がある
車の天井に塗ったワックスが熱や雨によって溶け出し、流れ落ちた油脂がガラス面を汚すといったことも考えられます。ガラス面に油分が付着すると白い油膜が発生し、視認性を損ねる原因になりかねません。
また、フロントガラスや自動運転システムのセンサー部分が汚れた場合は故障や誤作動に繋がる恐れもあります。
次のことをお守りください。
引用:トヨタ|Toyota Safety Sense
お守りいただかないと、前方カメラが正常に作動せず、思わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
フロントウインドウガラスは常にきれいにしておく
フロントウインドウガラス外側に汚れ・油膜・水滴・雪などが付着した場合は、取り除いてください。
こうした重大なトラブルを防ぐためにも車は常にキレイな状態にしておきましょう。なお、すでに油膜でフロントガラスが汚れている方は以下の記事を参考にしてみてください。
研磨剤入りのワックスは塗装面を傷つける恐れがある
カーワックスの中には研磨剤が含まれている商品もあります。
コンパウンドとも呼ばれますが、慣れていない方が研磨剤入りのワックスを使うと塗装面を傷つける、または小さなキズを広げる恐れがあるため注意しましょう。(本来は小キズを目立たなくするために研磨剤入りのワックスやクリーナーを使用する)
車初心者が知っておきたいカーワックスの選び方
ここからは車初心者が知っておきたいカーワックスの選び方を紹介していきます。
ワックスの種類から選ぶ
車のワックスには以下3つの種類があります。
ワックスの種類 | 特徴 |
---|---|
固形ワックス | ・もっとも硬いタイプで塗るには慣れが必要 ・手間の分だけキレイな光沢やツヤ感を出せる |
液体ワックス | ・スプレータイプとしても販売されていて施工しやすい ・耐久性や持続性は他タイプよりも劣る |
半練りワックス | ・クリームタイプとも呼ばれ使い勝手に優れている ・塗った後の拭き取りも簡単で初心者におすすめ |
初心者の方がワックスがけを始めるのであれば、まずは施工がしやすい液体ワックスか半練りワックス(クリームタイプ)を選んでみてください。なお、最近ではウェットシートタイプのカーワックスも販売されています。
対応ボディーカラーから選ぶ
カーワックスは配合されている研磨剤の量によって対応する車のボディーカラーが変わってきます。
例えば濃色の車は汚れがそれほど目立たないものの、キズは目立ちやすいといった特徴があります。こうした濃色の車には研磨成分があまり含まれていないカーワックスを使った方が良いということです。
反対に淡色の車は汚れが目立ちやすく小キズが目立ちにくいため、研磨成分が含まれているワックスで汚れを落としながら小さなキズも隠していきます。
キレイに仕上げるカーワックスのかけ方
ここからはキレイに仕上げるカーワックスのかけ方や必要な道具を解説していきます。初めてワックスがけに挑戦する方は、こちらを参考にしてみてください。
必要な道具
車のワックスがけに必要な道具は以下の通りです。
- 洗車道具一式(スポンジ・カーシャンプー・マイクロファイバータオルなど)
- 好みのカーワックス
- ワックス塗布用スポンジ
- ワックス拭き取り用タオル(複数枚)
- 竹串などの細い棒
ワックスを拭き取るときのタオルには、全体をザっと拭き取るネル素材の布タオルと極細繊維を使った鏡面仕上げタオルの2つを用意しておきましょう。
ワックスがけの手順
車にワックスをかける手順は以下の通りです。
- ワックスがけの前に車をキレイに洗う
- ボディーを拭き上げて乾かす
- 適量のワックスをスポンジに取る
- 縦方向にワックスを塗った後、横方向にもムラなく塗る
- 少し間を空けてからタオルで余分なワックスを拭き取る
ワックスがけをする際は事前にしっかりと洗車をしましょう。車に汚れが付いた状態だとキレイにワックスが塗れません。
洗車後、水分を拭き取り乾燥が終わったら、適量のワックスをスポンジに取ります。このとき、ワックスが多すぎるとムラになりやすいので注意が必要です。(スポンジの表面にうっすらと均一にワックスが広がった状態が望ましい)
実際にワックスを塗るときは縦方向から始め、その後に横方向へと重ねて塗っていきます。初めてワックスがけをする場合にはパーツごとに仕上げていくとキレイに塗れるはずです。
ワックスを塗ったら、少し間を空けてワックスの被膜が固まるのを待ちます。(使用する商品に記載されている待ち時間を確認)
最後の拭き取りは、まずネル素材のタオル(または同様のクロス)で全体をザっと拭き、続いて極細繊維のタオルで仕上げ拭きをしていきましょう。
なお、エンブレムやパーツのつなぎ目にワックスが入り込んでしまった場合は、タオルを竹串のような細い棒に巻き付けて拭き取っていきます。
車のワックスがけより簡単に施工できるおすすめコーティング剤を紹介
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通常のカーワックスよりも耐久性・持続性が高く、さらに水を弾く撥水&疎水効果も発揮してくれます。
普段なかなか洗車する時間が取れない方にこそおすすめのカーケアアイテムとなっていますので、ぜひこの機会に試してみてください。